手術の種類
- HOME
- 手術の種類
例えば、以下の病気や外傷の治療を行っています
- 椎間板ヘルニア(頸椎部、胸腰椎部)
- 膝蓋骨脱臼
- 前十字靭帯断裂
- 股関節脱臼
- 環軸不安定症
- 各種骨折 など
整形外科の主な疾患・外傷
椎間板ヘルニア
背骨はブロック状の骨が連なってできています。その間には「椎間板」と呼ばれるクッションが挟まれており、これがはみ出すことで神経を刺激するのが椎間板ヘルニアです。強い痛みや麻痺による歩行困難が見られ、最悪の場合は呼吸が停止することもあります。
治療法
まずはレントゲンなどで患部の状態を正確に診断し、必要であれば外科手術を行います。また、治療後は各種リハビリを続けながら通常の動きを取り戻すようにしていきます。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨とは、いわゆる膝のお皿と呼ばれている骨です。これが正常な位置からはずれて炎症や歩行困難、痛みなどの症状が出てきます。強い衝撃などで発症することもありますが、生まれつきはずれやすい状態で生まれてくる場合もあります。
治療法
症状が軽い場合は、お薬などで経過観察を行います。ただし、ある程度進行している場合に、膝のお皿が外れないようにするための外科手術が必要になります。
前十字靭帯断裂
太ももの骨とスネの骨は「前十字靱帯」で繋がれています。これが断裂すると膝の関節が安定しなくなり、周囲の軟骨組織まで損傷してしまいます。症状としては骨関節炎による痛みや違和感、歩行困難などが挙げられます。
治療法
基本的には外科手術が必要で、術式にはいくつかの種類があります。当院では、術後の炎症を最小限に留めることができ、早期回復する「矯正骨切り術(TPLO)」も実施しています。
軟部外科手術
軟部外科とは

軟部外科とは、骨のような硬い組織ではなく内臓などの柔らかい組織を扱う分野です。
当院では、お腹を開ける手術のほか、胸を開ける手術も行っております。特に循環器(心臓や血管)については日本獣医循環器学会の認定医である院長が、様々な病気に対応することが可能です。
他の動物病院での対応が難しい症例でも治療できるケースがありますので、まずはお気軽にご相談ください。
例えば、以下の病気の治療を行っています
- 胃の疾患
- 胆嚢の腫瘍(胆嚢切除)
- 胃捻転、脾捻転、腸捻転
- 腸重積
- 会陰ヘルニア
- 肛門周囲瘻、肛門周囲腺腫
- 直腸脱整復
- 尿道腹壁瘻、膀胱腹壁瘻、尿膜管遺残、尿管膀胱吻合
- 膀胱破裂
- 子宮や卵巣腫瘍
- 乳腺腫瘍
- 子宮脱、膣脱、膣内腫瘍、子宮蓄膿症
- 右大動脈弓遺残症
- 右動脈管遺残症
- 乳び胸(胸管結紮)
- 心臓外腫瘍
- 横隔膜ヘルニア
- 肺動脈弁狭窄
- 肺腫瘍
- 胸腺腫摘出 など
軟部外科の主な疾患
会陰(えいん)ヘルニア
泌尿器、生殖器、肛門の周辺を会陰部と言います。そして会陰部の筋肉が萎縮を起こすことで、中にある膀胱や腸管、脂肪などが飛び出してしまうのが会陰ヘルニアです。便が出ない、排便時に痛がる、肛門周辺が腫れるといった症状があります。
治療法
基本的には外科手術が必要になります。術式は複数あり、症状や動物の種類などによって決めていきます。なお、オスの場合は今後の病態悪化を防ぐために、去勢手術も行います。
鼠径(そけい)ヘルニア
太ももの付け根を鼠径部といい、お腹の中の小腸などが鼠径部に飛び出すのが鼠径ヘルニアです(外部まで飛び出すわけではなく皮膚の下まで落ちてくるような状態です)。痛みはあまり出ないため、見た目の膨らみによって発見されることが多い病気です。
治療法
基本的には外科手術が必要になります。ただし、比較的状態が悪くない場合には、筋力を発達させることで治まることもあります。
子宮蓄膿症
大腸菌などが原因で子宮の中に膿ができてしまう病気です。元気がない、食欲低下、水を飲む量が増えるといった症状があり、放置すると死に至ることもあります。なお、卵巣を切除すること(避妊手術)で、この病気を予防することができます。
治療法
外科手術で、卵巣と子宮を摘出します。また、合併症がある場合は点滴や抗生剤での治療も並行して行うことになります。
腫瘍
人間と同様、ペットの身体にも腫瘍ができることがあります。特に悪性腫瘍(がん)の場合は、早期発見・早期治療が重要ですので、少しでもいつもと様子が違うようでしたら早めに検査を受けるようにしましょう。また、症状がほとんど出ないケースもありますので、定期的に健診を受けられることをお勧めします。
治療法
腫瘍ができた部位や種類、進行度合いなどによって治療法は変わります。当院では腹部や胸部を開けての外科手術にも対応しています。
門脈体循環シャント
犬において先天的な血管異常で、本来門脈という血管を通して胃腸から肝臓に入る血液が「シャント血管」と呼ばれる異常な血管を経由して、肝臓の解毒をうけずに全身を巡る血管に流れてしまう病気です。胃腸からの血液には多くの毒素があり、これがそのまま全身に流れてしまうと様々な有害な症状がでます。そして肝臓にも栄養が行かないので萎縮してしまいます。多くの場合は子犬の時から発育障害があり、シャント血管の場所や太さによって死んでしまうこともあります。
治療法
当院では血管造影CT検査をすることでシャント血管を特定して、開腹手術をしてシャント血管を結紮します。しかしシャント血管の位置や太さ、そして複数存在する場合手術ができないこともあります。
避妊・去勢手術
避妊・去勢手術とは

メスの卵巣と子宮を取り除くことを「避妊」、オスの精巣を取り除くことを「去勢」と言います。
いずれも全身麻酔をかけた状態で行いますので、ペットが苦痛を感じることはありません。
なお、避妊・去勢手術は望まない繁殖を防ぐことができるだけでなく、様々な疾患の予防やしつけ改善にも繋がります。特に繁殖の予定がない方は、基本的には避妊・去勢を検討するようにしましょう。
避妊・去勢の時期
避妊や去勢を行うメリットを最大限に享受するためには、生後6ヶ月くらいに手術を行うのが望ましいとされています。
ただし、それ以降でも避妊・去勢手術は受けられますので、気になった時はできるだけ早めにご相談ください。
避妊・去勢のメリット
メスの場合
- 望まない妊娠を防ぐことができます。
- 子宮蓄膿症と卵巣がんを100%予防できます。
- 乳腺腫瘍の発生率を低下させることができます。
- 発情による出血とストレスがなくなります。
- 偽妊娠による行動がなくなります。
オスの場合
- 望まれない繁殖を防ぐことができます。
- 前立腺肥大や肛門周囲線種、精巣腫瘍、会陰ヘルニアなどの病気を予防できます。
- 発情期の鳴き声、マーキング、ケンカなどがなくなります。
- ストレスが抑えられます。
- 攻撃性が低下します。
当院の避妊・去勢手術の特徴
避妊・去勢手術にもデメリットが全くないわけではありません。とりわけ外科手術によるリスク管理はとても重要です。
当院では事前にいくつもの検査を行い、安全第一の手術を行っております。また、万が一の時も緊急措置を取れる設備やスタッフが揃っておりますので、安心してご相談いただければと思います。










